今や環境破壊をもたらすのは、温暖化ではなく、人気歌手のビヨンセのようだ。少なくとも彼女が耳からぶら下げている大きな金のイヤリングは、環境破壊に一役買っていると言えるだろう。なぜなら、セレブが金を買いあさる習慣は、石油会社に勤める人が燃費の悪い大型SUV車を乗り回すのと同じくらい、地球環境や金採掘地周辺の人々にとって、有害だからだ。
金の採掘が環境破壊につながると主張する団体「No Dirty Gold」のキャンペーンを主催しているパヤル・サンパット氏は、「金の結婚指輪を一つ作るために、採掘会社は大地を爆破し、金を掘り出して砕き、シアン化物を吹きかけるといった、大掛かりな一連の作業を行わなければならない」と語る。たった一つの結婚指輪を作るために、20トンもの鉱山廃棄物が排出されるのだという。
それでも、ビヨンセが写真で着けているような巨大な金のイヤリングを製造する際の代償に比べれば、たいしたことはないだろう。彼女のイヤリングのために、一体どれだけの鉱山廃棄物が生み出されたことか。
サンパット氏によると、金の採掘は飲み水の劣化や健康被害、現地の経済システムの破綻などを招き、貧しい人々に対しても悪影響を及ぼしているという。金の採掘地では長年に渡り、土地や道路がヒ素などの有毒な科学物質によって汚染され続けているとのことだ。
彼女は「ビヨンセは自分の行為がもたらす損害について知らないだけです。自分のイヤリングが、金の採掘地で人権侵害や健康被害をもたらしているとは、思いもしないのでしょう」と述べている。
彼女がビヨンセ、および金を好む人たちに望んでいるのは、キャメロン・ディアスやジェニファー・コネリーといったセレブたちのように、"No Dirty Gold"のキャンペーンに参加して、不当に採掘された金で製造された、ブレスレットやアクセサリーの使用をやめると誓うことだ。また、金製品を購入する時は、リサイクルした金製品のみを扱っている業者を利用することを勧めている。
なお、今回、サンパットの口からビヨンセよりもド派手な金時計を首から下げたヒップホップミュージシャンのフレイヴァ・フレイヴについては、何も語られなかった。



















